SDGsとは何か?~⑫つくる責任、つかう責任~ごみ問題に取り組もう!


SDGs 12

こんにちは、広報の山口です。

 

2030年までに達成する為に定められたSDGsですが

この間こんな電車を発見しました!

電車の中のSDGsの広告

 

電車のいたるところににSDGsについての広告やポスターが貼ってあり、

私は嬉しくなって景色そっちのけで広告を見ていました🚆

 

そしていよいよ12番目の目標”作る責任 つかう責任”です。

漠然としたタイトルでピンとこない方も多いかもしれません。

今回は”ごみのリサイクル”という観点から詳しく見ていきます👀

 

日本のごみの量

 

皆さんの家庭でも毎日多くのごみが出ていませんか?

日本のごみの量はいったいどのくらいなのでしょう👉

 

全国のごみの総排出量グラフ

(一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成29年度)について/環境省)

 

図を見てみるとごみの量は年々減ってきてはいますが、

2017年(H29) は一人当たり毎日920グラム。

全国で見てみると、年間に4289万トンのごみを出しているのです。

 

これは東京ドーム115杯分になります。

 

とっても多く感じませんか?

この量を処理するのに税金約2兆円を使っているのです。

信じられない金額がごみの処理に使われているのですね。

ごみを減らすことで税金の使い道も変えることができます。

(日本のごみは東京ドーム115杯!税金2兆円を使い半分は食べ物(食品ロス)ごみゼロの日5月30日を前に)
野菜をゴミ箱に捨てている

ごみの大量排出原因

 

ではなぜこんなにもごみが出てしまうのでしょう?

モノがありふれている日本では次の3つのことに気を付けなければなりません

 

大量生産

・資源を多く使うことによって持続可能ではない

・売り残りを恐れることで、大量の売れ残りが発生する

 

大量消費

・売れ残りが安く販売されることで適正な値段で販売できない

 

大量廃棄

・売れ残りなどまだ使用できるものが廃棄されてしまう

・埋立地がどんどん狭くなり、廃棄する場所すら無くなってしまってしまう

 

すべてに”大量”とついていますよね。

人口の増加に伴ってこの三つを繰り返してきました。

 

そしてこの3点は

「エコロジカル・フットプリント」増加にもつながってしまいます。

エコロジカル・フットプリントとは何でしょう?

詳しくはこちら👉

地球はすでに限界を迎えている⁉地球2.8個分、この数字が表す事とは。~SDGsとの関係~

エコロジカルフットプリントとは、

私たちの生活がどれほど地球に負荷をかけているかと言うことを示す指標。

日本は、世界の中でもかなり負荷をかけた生活をしていることがわかっています。

芝生と家

ちなみに、、、

ロスゼロはこの大量廃棄を解決するべく

「まだ食べられる食品を捨てず最後までおいしく食べる」という点でも

大きく貢献している!!(と信じています😊)

 

ものを大量に作り大量に捨ててしまう日本では

当然多くのごみが出てしまいます。

では、一体どのくらいのごみをリサイクルできているのでしょうか?

 

日本のリサイクルの現状

次の図はOECD(欧州を中心に、日米など先進35カ国)に加盟しているの国のうち34か国でリサイクル率を比較した図です👉

OECD加盟主要国の廃棄物処理とリサイクル率のグラフ

(Environment at a Glance 2015/OECD INDICATORS)

 

驚くべきことに日本は34か国中29番目😲

日本のリサイクル率はたったの19%なのです。

では私たちが出したごみの行方はどうなっているのでしょう?

上の図で見ると気になるのは黄色の「焼却・エネルギー回収」の部分。

「焼却・エネルギー回収」は34か国の中でも一日本が番多いです。

一体どういうことなのでしょうか、

詳しく見ていきます👀

紐にぶら下がっているリサイクルの紙

リサイクルは主に3種類あります。

マテリアルリサイクル

👉材料の持つ性質を保ったまま同じ製品の材料になる

(例:ペットボトルごみ→ペットボトル)

 

ケミカルリサイクル

👉化学反応によって材料を分解してから新しい素材に変える

(例:廃棄プラスチック→プラスチックの素材)

 

サーマルリサイクル

👉ごみを燃焼した時の熱を他のエネルギーに変える

(例:ごみを燃やす→火力発電や温水供給)

 

そう、上の図で見た黄色の部分の正体はこのサーマルリサイクルです。

実は日本ではこの方法が最も使用されていて

世界1の焼却大国ともいわれています。

 

この事実、知らない人も多いのでは!?

理由”としては

”日本は土地が少ないため埋立の場所を確保することが難しい。

それならごみを燃やして細かくくしよう”

といことからこの方法に力を入れてきました。

 

日本ではリサイクルの一つの方法として扱われていますが、

リサイクルとは「循環する」という意味なので

世界では「エネルギー回収」や「熱回収」と言われ

もともとの形や使う用途が変わることは

正確にはリサイクルではないとみなされています。

これが日本のリサイクル率が低い理由です🤔

 

そしてサーマルリサイクルには問題点があります💡

・リサイクルするとまた使えるものでさえ燃焼してしまうこと

・ごみを燃やした時に発生する排ガスの安全性

・「燃やしてエネルギーにできる」ということから大量生産、大量廃棄につながっている

最後の点では負の循環になってしまっています。

若葉と色鉛筆

 

モノを作り、使った私たちには

その後のことにも責任を待たなければいけませんね。

 

SDGs12つ目の目標は”作る責任 つかう責任”ですが、

今回ご紹介したように、日本のごみの処理はまだ十分ではなく

解決していかなければならない問題であることが分かりました💡

 

あなたができる、SDGsアクション、考えてみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございます😊

 

次回もSDGsシリーズをお送りします!

SDGs関連ブログはこちら👉

①貧困をなくそう

②飢餓をゼロに

③すべての人に健康と福祉を

質の高い教育をみんなに

⑤ジェンダー平等を実現しようpart1

⑤ジェンダー平等を実現しようpart2

⑥安全な水とトイレを世界中に

⑦エネルギーをみんなにそしてクリーンに

⑧働きがいも経済成長も

 ⑨産業と技術革新の基盤をつくろう

⑩人や国の不平等を無くそう

⑪住み続けられる街づくりを

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 ロスゼロは、食品加工メーカーで様々な原因によって発生する

食品ロス予備軍を直接消費者や企業につなげ

食品ロス(フードロス)の削減を目指す通販サイトです。 

日本に溢れる「もったいない」を

ネット通販を通じ、より気軽に、よりポジティブに削減し、

次の笑顔へつなげる取り組みを行っています。

  また、ロスゼロはSDGs12番「つくる責任・つかう責任」を

メインとして取り組んでいます。

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投稿者プロフィール

広報:山口
大阪の大学に通っています。お肉とチョコレートが好きで、好きなものをべたらすぐに機嫌が直ります。周りの人には扱いやすいと言われます(笑)
2019年のWBCがおもしろくて野球に興味をもちました。
野球のルールブックを必死に読んでいて、アメリカに大谷翔平を見にいく事が今の楽しみです

----------【監修者:文 美月】----------

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は長風呂。