今回は、2回にわたり食品ロス削減啓発イベントを
主催した神戸大学V.schoolさんからの寄稿記事です!
お客様に食品ロスに関するアンケートを開催し、
驚きの結果が出たようです!
先日のイベント開催の様子は、こちらのブログから!
神戸大学V.school「お菓子なお店」第二弾、無事完売!
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私達は、神戸大学学内の「V.School」で、
「価値創造のための実践型FBL」
という授業を受講しており、
授業の一環として
「”食べられるはずのお菓子”がもったいない」
というチームリーダーの原体験を元に、
行き場を無くしてしまう食品の存在を
多くの人に知ってもらいたい、
という思いでフードロス削減に
向けた取り組みをしています。
”食べられるはずのお菓子”とは、
賞味期限が切れておらず
中身は店頭に並んでいるお菓子と相違ないのに
様々な理由から廃棄されてしまうお菓子の事です。
「フードロス」と聞いて最初に思い浮かぶには
「賞味期限切れ」の食品だと思います。
しかし、賞味期限に関わらず
流通過程でのあらゆる理由で
廃棄処分になることもあります。
今回私たちはロスゼロさんにご協力いただき、
「まだおいしく食べることが出来るのに
廃棄されてしまうお菓子」の存在を
少しでも多くの人に知ってもらいたい
という思いのもと、
9月17日にシェアキッチンヒトトバ岡本店で
フードロスカフェ「お菓子なお店」、
また11月26日に国際展示場で開催された
078KOBEというイベントで
「お菓子なお店」第二弾において
お菓子の詰め合わせを販売しました。
また、「賞味期限が切れたお菓子は消費者に受け入れられるのか」
「廃棄予定(賞味期限内)のお菓子は、
なぜそのお菓子が廃棄されるのか理由を説明すれば受け入れられるか」
という2つの疑問を検証しました。
9月17日に行った「お菓子のフードロスカフェ」では
様々な理由で行き場を失ったお菓子を
ロスゼロさんから仕入れさせていただき
ドリンクと共に提供と共に、
消費期限・賞味期限への意識に関するアンケートを実施しました。
以下がその時に行ったアンケート結果の一部です。
これら二つの回答結果を見ると、
消費者は私たちのグループが当初考えていたより
賞味期限を気にしていないように感じます。
…ほんとに?
賞味期限切れのお菓子を販売していたら購入してくれるの?
という事で「実際に賞味期限切れのお菓子を販売していたら
消費者は本当に購入するのか」を検証すべく、
2回目のイベントを行いました。
検証方法は、9月のイベントと同じような内容の
お菓子の詰め合わせを@500円で販売し、
それらの詰め合わせを購入しようとしているお客様に対して
「賞味期限が1か月ほど切れているこれと
全く同じお菓子の詰め合わせを@300円で販売しているのですが、
どちらを購入されますか」という質問を行うというものです。
(賞味期限切れのお菓子の詰め合わせは実際には存在しておりません。)
すると、50名中41名が賞味期限切れの@300円の方を購入すると回答しました。
(賞味期限切れのお菓子の詰め合わせは実際存在しないという事を
お一人お一人に説明するのに苦労しました…)
想定外の結果にチーム一同驚きましたが、
今回の2度の検証で、
消費者は供給者が考えているほど賞味期限に対して
敏感ではないことが証明されたのではないかと思います。
サプライチェーンは下流(消費者)に行くほど
力が強くなる傾向にあります。
つまり消費者の食品ロスに対する意識が変われば
必然的に供給者の意識も変わると考えられます。
消費者意識を変えるのはとても時間がかかる事ですが、
私たちは今後もこのようなイベントを継続することで
賞味期限に関する正しい知識を少しでも多くの人に広めたいです。
投稿者プロフィール
- 関西学院大学総合政策学部卒業。
カンボジアの現地企業にて、ゼロウェイスト関連の仕事に従事したのち、ロスゼロの広報担当として社内のことやSDGsについて発信しています。
趣味は犬と戯れること。
----------【監修者:文 美月】----------
株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は長風呂。
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