始末する



おばあちゃん世代やお母さん世代の方々は当たり前にしていたであろう

色々なものを始末(しまつ)する。

始末?片付ける事?捨てる事?と思いますよね。

 

すべて余すことなく使い切る事を「始末する」と

京都だけなのかしら?子どもの頃は当たり前に聞いていたのですが、

最近聞かなくなったなーと。

 

今日はそんな始末するお話を。

北川家ではチキンコンソメやブイヨンは使いません。

では、どうするかと言うと、鶏ムネ肉を茹でます。

ゆで汁ごと一晩冷やし、鶏ムネ肉は取り出して手でほぐしてサラダや麺のトッピングに。

冷蔵庫に常備するとこれからの季節なにかと使える1品です。

そして、ゆで汁は捨てません。

鶏むね肉をゆでている

 

チキンスープです。

鶏ムネ肉の皮を細かく刻み、ゆで汁に戻します。

玉ねぎニンジンなどお家にある野菜と一緒に煮込んで味付けしたらスープの出来上がり。

カレーやシチューにしてもコクが出て美味しくなります。

ゆで汁を始末するというかゆで汁を捨てずに美味しく頂く。

一晩冷ますのは鶏ムネ肉から抜けた水分を戻すため。

しっとり美味しい茹で鶏になります。

野菜のゆで汁なんかも使えます。

アクの強い野菜は難しいですが、ブロッコリーやキャベツを茹でた汁は

スープやお味噌汁にしてみましょう。

野菜の優しい甘みがプラスされていつもより更に美味しくなります。

”もったいない”だけでなく”美味しく頂く” ”使い切る”のはケチではなく始末家なだけです。

昔からこうやってなるべく生ごみを減らし、1つ1つ大切に食べきる。

そんな文化が食卓にあった事をちょっとでも知ってもらえると嬉しいです。

その他には京都には”おきまり料理”というのがありましてこれも面白い食文化なので

ご興味ある方は調べてみてくださいね。

 

フードライター北川

 

食べること

投稿者プロフィール

フードライター:北川
美味しいものを食べるのが好き。お料理やお菓子を作って美味しいと食べてもらうのが好き。自分の食べているものがどこでどんな風に作られたか知るのが好き。食べたものでつくられる自分の身体のしくみを知るのが好き。元調理師、米粉マイスターの資格をもち、食品メーカーなどで好きを仕事にしています。

----------【監修者:文 美月】----------

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は長風呂。