コロナウィルスから考える、日本の食糧事情



こんにちは、広報の山口です。

 

現在、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。

 

関東圏で、外出自粛要請が求められる週末(3月28日~29日)の前日、

3月26日(金)にこのブログを書いています。

 

スーパーで買い占めが起こったニュースを見て、

今回はコロナウイルス×食糧の観点から、情報をお伝えしたいと思います。

 

みなさんは、日本の自給率はどのくらいか、ご存知ですか?

 

実は世界的に見ても、日本の自給率は非常に低いのです。

 

なんと37%(2018年)。

 

非常に低い水準にあります。

各国の食料自給率グラフ

<詳しくはこちら👉日本の食品ロス/フードロスの現状と、世界に与える影響>

これは輸出額・輸入額を見ても分かります。

日本の2019年の農林水産物の輸出額は約9121億円

それに対して輸入額は9兆5166億円。

数字で見ると輸入大国であることが容易に分かります🛩

 

しかし日本は年間643万トンもの食品ロスが出ています。

 

これは世界全体で援助している食糧の約2倍に相当し、

その廃棄コストは年間2兆円にも及びます😲

 

つまり、日本は「たくさん輸入して、たくさん捨てている」国なのです!

 

とっても「もったいない」ことを私たちは日々してしまっているのです

 

<食品ロスとお金の話はこちら👉意外と知らない⁉食品ロスはお金ロス>

 

計算機と小銭と貯金箱

 

多くの食糧を無駄にしている日本ですが、

新型コロナウイルスの感染拡大によって日本の食糧はどのような影響を受けてしまうのでしょうか。

 

農産物での日本の輸入相手国は

1位 アメリカ(トウモロコシ、大豆、小麦など)

2位 中国(白菜、大根、きゅうなど)です。

 

2019年の中国から輸入額は1兆円を超えていて全体の12.5%にもなります。

新型コロナウイルスで見直される輸入と食料自給率

 

最初にコロナウイルスの大きな被害を受けた中国。

 

今年2月の中国から日本への輸入額を見てみると、6734億円。

 

去年の同じ月を47.1%下回ったのです

2月貿易統計 中国からの輸入 大幅減 新型コロナウイルス影響

 

多くの営業が休止した中国からの玉ねぎ(加工)の輸入量を比較してみると

2019年2月第2週:516万4450㎏

2020年2月第2週:57万9300㎏

同時期で比較すると約89%の減少です。

仕入れが減るということは、値段も高騰し、

仕入れ値は一時期通常の7割も高騰しました。

コロナショック「食の中国依存」露呈した危うさ 2月2週にはニンニク・タマネギの輸入量激減

 

他にも中国からの輸入は減っています。

・「魚介類」が114億円で40.6%減少

・「野菜」が111億円で36.9%減少

 

中国から輸入されている玉ねぎは外食産業や惣菜業界で使用されているため、

家庭での影響は少なかったように思います。

 

ご飯を持っている

 

すでにメーカーの間では代替品の手当てを検討する動きもでています。

 

また2月20日時点では多くの食品メーカーは

2~3か月先までの食料品の在庫を確保しているため

 

食糧供給のリスクは回避できるのでは」としています。

 

2月10日には中国に存在する日本企業は順次運転を再開していますが、

物流停滞などでサプライチェーン(商品製造から販売まで全ての工程)に

影響して商品の輸入が遅れているなどの問題が発生しています。

 

コロナウイルスが全世界に広がり外出の自粛が広がる今、

自給率が低く中国や海外から多くの輸入に頼っている日本は大丈夫なのでしょうか?

 

食品はいつでも思ったように手に入るとは限りません。

2050年には2000 年に比べ、

世界の総人口は32 億人増加し、

92 億人(1.5 倍)になるといわれています。

人口が増えるということは食糧の消費も増える🌱

92 億人を養うためには、

食料生産を 1.6 倍引き上げる必要があるのです。

2050 年における世界の食料需給見通し/農林水産省)

 

今回のコロナ騒動で中国からの食糧の輸入が一時期減ったように、

思わぬ天災や人災、予期せぬ出来事で

 

食べたいものが好きなときに手に入らない日が来る可能性がある

 

ということを知るきっかけになりました。

 

肩を組む4人の後ろ姿

 

そして今回のコロナウイルスで

消費者である私たちが注意しなければならないことは

誤った情報に流されないことです。

例えばこんな例👉

トイレットペーパーが「なくなるのでは⁉」と間違った情報が独り歩き→

購買が殺到→品薄になった。

このように間違った情報によって不要な需要と供給のバランスが悪くなることは

回避しなくてはなりません。

 

3月26日に農林水産省もTwitterで「食料品は、十分な供給量を確保しているので、 安心して、落ち着いた購買行動をお願いいたします。」と呼びかけています。

食料品についてのお願い/農林水産省)

 

どこから流れている情報なのか(情報源)、

また日々状況が変わっていくため情報が書かれた日付等も

見ることが正常な情報を判断する一つの方法です。

 

買いだめをすることで他の人に影響が出たり

食品ロスが出てしまう原因となります。

みんなで意識して正しい情報を見極めることで誤った情報が拡散されずに済みます💻

 

そして、「もったいない」ものを出来る限り減らしながらも

決して暗いムードで過ごすのではなく、

 

美味しいものを食べ、しっかり睡眠を取り、

笑顔を忘れずに過ごしていきたいですね😊

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ロスゼロは、食品加工メーカーで様々な原因によって発生する

食品ロス予備軍を直接消費者や企業につなげ

食品ロス(フードロス)の削減を目指す通販サイトです。

日本に溢れる「もったいない」を

ネット通販を通じ、より気軽に、よりポジティブに削減し、

次の笑顔へつなげる取り組みを行っています。

また、ロスゼロはSDGs12番「つくる責任・つかう責任」を

メインとして取り組んでいます。

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投稿者プロフィール

広報:山口
大阪の大学に通っています。お肉とチョコレートが好きで、好きなものをべたらすぐに機嫌が直ります。周りの人には扱いやすいと言われます(笑)
2019年のWBCがおもしろくて野球に興味をもちました。
野球のルールブックを必死に読んでいて、アメリカに大谷翔平を見にいく事が今の楽しみです

----------【監修者:文 美月】----------

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は長風呂。