日本の食品ロスの現状
(2020年5月更新)
食品ロス(フードロス)とは、
本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品を指します。
H29年度農林水産省推計によると、
日本の食品廃棄物等は約2,550万トン(前年度約2,842万トン)、
うち食品ロスは約612万トン(前年度約643万トン)です。
ちなみに世界の食料廃棄量は、年間13億トン。
生産量の約1/3に達しており、世界的な問題となっています。
612万トンとはどのくらいの量?
日本の食品ロスは、
飢餓に苦しむ人々への世界の食料援助量が年間約390万トンであるのに比べて、
約2倍の数字となっています。
※ 2015年の国連世界食糧計画(WFP)発表。
世界の栄養不足人口は2017年で8億人2000万人と言われ、
9人に1人が飢えに苦しんでいます。
この状況の中、日本はその2倍の食料を廃棄しているのです。
またこの612万トンという数字は、
「日本国民1人あたり毎日132g、つまりお茶碗1杯のご飯を毎日捨てている」
とも言い換えられます。
日本の食料自給率と食品ロスの関係
*日本は平成30年度、韓国は平成29年、スイスは平成28年、それ以外の国は平成25年の数値です。
(日本と世界の食料自給率/東北農政局より引用)
1965年には70%以上あった日本の食料自給率ですが、
食生活の変化により2016年には38%に低下しました(農水省発表)。
これは先進国の中でも最低水準となっています。
264%のカナダ、223%のオーストラリア、130%のアメリカ、127%のフランス
と100%をこえる国も多々あり、その他でもドイツが95%、イギリスが63%、
イタリアが60%です。
自給率が37%ということは、
消費している食品のうち63%を輸入に頼っています。
食品ロスの側面から見れば、
6割もの食料を輸入しているにも関わらず大量の食品ロスを生んでいる
ということになるのです。
わざわざ外国の水と材料・エネルギーを使って生産し、
さらに輸送エネルギーもかけて輸入しているのですから、
日本の食品自給率低下は国内だけの問題ではなく世界の環境問題にも
つながっています。今後急激に人口が増えていく世界において、
日本の食環境のあり方は大きな見直しを図られることでしょう。
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