暑い国の食品ロス事情



【インド出張レポート】

 

暑い国は、新鮮な食べ物の保存技術が低いと相当の食品ロスが出ます。

インドもやはりそうで、インドは国が大きいためにボトルネックの一つは

物流(運ぶ間に傷んでしまう)や、農薬の多い土壌など。

 

バンガロールに着いてまず訪れたのが

オーガニックのマンゴーの加工を行う Mother India Farms 社。

 

オーガニックのマンゴーの加工を行う Mother India Farms 社

 

インドは1960年代から人口がどんどん増え、

また、大きな食糧危機もあったので、農薬使用が一般的になっていきました。

それで土壌が汚染されてしまっています。

 

同社は洗浄した無農薬の土壌にマンゴーを栽培する契約農家と提携して買い上げ、

ピューレやシートのような形状に加工して、EUやUSにはベビーフードも輸出。

インド国内はオーガニックへの意識がまだ低いので

マーケットが小さいとはいえ、なにせ人口が日本の10倍以上なのでそれでも大きい。

最近は若い世代がオーガニックを意識するようになってきたとか。

 

オーガニックのマンゴーの加工を行う Mother India Farms 社

 

日本はトレーサビリティーが重視されるけれ

どインドは広大であり既出の問題が重なり、

ローカル食材を地元の人が消費する、地産地消がまだまだ一般的。

 

インド訪問メンバーで集まれば、

カフェでもホテルでもインドの現状や日本の技術について話し合う、

観光ゼロの旅(笑)。

 

ホテルでは、疲れて眠くなる前に気づきをシートにまとめて共有。

次は一日4社のスタートアップを訪問。このシートが4枚できるでしょうか!?

 

インド訪問での話し合い

インド訪問でのマインドマップ

 

ちなみに、保管技術が低く物流がネックになる国はラオスやカンボジアでも同じで、

ラオスは特に南北の山岳地帯や少数民族、

雨季でどろどろになる道が物流の発展を妨げてなかなか内需が発展しにくい

(だからタイやベトナムからの輸入に頼らざるをえない)わけです。

 

カンボジアは日本の経済特区で日本の大手物流会社が

一気通貫で日本への輸出代行してくれるけれど、

悩みは同じでなかなか難しいものがあります。

道路の舗装が進んでかなり改善されたのですけれども・・。

 

日本という土地のコンパクトさと、

網の目ように張り巡らされた道路網ってすごいなあと実感することしきりでした。

 

しかし、先進国特有の「保存はできても食べ物を消費しきれない」という

贅沢さによって食品ロスが生まれるという皮肉も感じつつ。

 

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投稿者プロフィール

代表:文 美月
代表:文 美月監修者
株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は長風呂。