『もったいない』は世界共通語
日本には、
世界に通じる『MOTTAINAI(もったいない)』という言葉があります。
Wikipediaによると、もったいないとは、
「物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しむ、日本語の単語」とあります。
環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、
ワンガリ・マータイさんが『MOTTAINAI』を世界共通の言葉として
広める活動を推進したのはよく知られています。
もったいないという言葉には、
モノに対する尊敬(Respect)の念も込められているとして、
マータイさんは「これは外国語にない言葉だ」と感銘を受けたそうです。
しかし戦後の日本経済の成長が大量生産・大量消費に突き進んだ結果、
いつからか私たちの周りはモノで溢れかえり、
捨てることへの抵抗感が少なくなってしまいました。
昨今、シェアリングエコノミーが広がりを見せ、
またSDGs(Sustainable Development Goals)への意識が高まってきました。
世界は今、大量生産・大量消費について(否定しているわけではなく)、
良い面ばかりではないと気づき始めています。
今こそ私たちは、『もったいない』という言葉に込められた日本発の美学を、
見直すべきでしょう。