「今日はもう、シャリがなくなりました」

代表の文美月です。

先日、あるお寿司屋さんに行きました。
お店に入ると、大将に「今日はもう、シャリがなくなりました」と言われたのです。

「ネタが切れたのではなくて?ご飯?もう炊かないのかな?」と思いましたが、
ふと厨房の奥に、大きな炊飯釜が見えました。
「そうか、あの大きな釜でもう一回ご飯を炊くと(営業終了まであと数時間だし)ほとんど余ってしまうんだ」。

売上重視だと「たとえご飯を余らせても炊く」と思います。
でもそのお寿司屋さんはお客さんに「もう炊きません」という姿勢だったわけです。
素敵だと思いました。

私を含め、お客さんは他のものを食べることができたわけですし、
そのお寿司屋さんはご飯を必ず当日に炊いているということも分かったわけです。

ただ、全ての企業がそうはいかないですよね。

4/11の記事に書いたように、例えば大きな製造ラインを持っている食品メーカーですと、
一度稼働させると1000個作らざるを得ないのに半分しか売れない、といった感じです。

でも成長のためには、新商品の投入を止めるわけにはいかない会社が多いでしょう。
あえて小さな製造ラインを作る余裕がない会社の事情もあるかもしれません。
売れさえすれば、大きな製造ラインの方が効率的なわけですから。

「ロスを減らすために費用をかけるより、余る原価を最初から見越して上代を決める」
会社のほうが正直ほとんどだと思います。
ここは本当に難しく、「余るなら作りません」という理想論では商慣習を語れません。

ボールを手に持つ人

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ「ロスは出て仕方ない」では徐々に世間からの支持をうけにくくなっています。
SDGsの高まりもあり、企業の姿勢、生活者の姿勢、どちらも問われてくると思います。

需要予測の精度を上げる、作りすぎない、作ったものは販路をしっかり確保する、
などいろいろ努力の仕方はあります。ロスゼロに託していただく、という手も!(笑)

ロスゼロが少しでもお役に立てるように頑張ります!

 

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投稿者プロフィール

代表:文 美月
代表:文 美月監修者
株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は長風呂。