ベジタリアンとヴィーガン 〜違いとメリットとは〜


野菜

 

はじめまして!神奈川県在住、学生ライターの橋本です!

私は、昨年デンマークに留学をし、

wefoodという食品ロス専門スーパーでボランティアを行ったり、

食品ロス削減のために行われている現地の活動に参加したりしていました。

 

現在は、食品ロス問題だけでなく脱プラやオーガニックなど

サステイナブルな暮らし全体に興味を持っています!

 

ところでデンマークで参加した食事会やパーティーに参加すると必ず聞かれたのが

「ベジタリアン もしくはヴィーガンですか?」

日本のレストランなどではほとんど聞かれることはありませんが、

最近は日本でもよく取り上げられてきている気がします。

 

そこで今回は、ベジタリアンとヴィーガンの違い、そのメリットについてまとめました。

 

ベジタリアンとヴィーガンの違いって?

 

日本でもベジタリアンはよく耳にする気がしますが、

ベジタリアンとは”様々な菜食主義者の総称”のこと。

 

肉や魚を食べず野菜、果物、穀物、豆類を中心とした食生活を来ることを基本

して乳製品や卵を食べるかどうかなどによってさらに細かく分かれていきます

 

ベジタリアンの食事

(↑新宿三丁目のヴィーガンレストランAIN SOPHのランチメニューより筆者撮影)

 

そして、細かく分けられたうちの一種類が”ヴィーガン”になります。

 

ヴィーガンとは、

肉、魚を食べないことはもちろん

卵や乳製品など動物性由来のものを一切摂取しない人々”

のことを言います。

食料、衣料等のために動物を摂取することを極力避けよう

とする考え方がベースになっています。

 

簡単にまとめると、

ベジタリアンという1つの母体の中のより

厳選された人たちの一部がヴィーガンということです。

 

ベジタリアンやヴィーガンになるルーツは人それぞれで、

宗教上の関係等で生れながらそうである人もいれば、

動物保護や環境問題への配慮などある時期をきっかけに

ベジタリアンやヴィーガンになる人もいます。

 

欧米やヨーロッパでは、日本に先行して

ヴィーガンやベジタリアンの人が多くいる印象がありますが、

その最初の背景としては健康問題(肥満化)が

深刻化したことが一つの要因として挙げられるようです。

 

また、健康問題をきっかけに

多くのレストランでヴィーガンやベジタリアンに特化した

メニューが取り入れられるようになったため、

ベジタリアンな生活を簡単に取り込みやすくなったと考えられます。

 

日本では、まだまだヴィーガン、

ベジタリアン用のメニューが用意されているレストランは

少ないように感じます。

それに比べると

「食生活を変えよう!」と思い立った時に

いつでも実施しやすい環境が欧米やヨーロッパ諸国での

ヴィーガン、ベジタリアン人口の増加を促しているのかもしれません!

ビーガン

ヴィーガンであることのメリット

 

美味しいお肉や魚を食べないなんて、

どんなメリットがあってヴィーガンになるの?

と思う人も多いかと思います。

私も初めて知って驚くことも多かったので、

ヴィーガンのメリットをぜひ共有したいです!

 

地球環境へのメリット

FAO(2006)によると、

“主に反芻動物に帰せられる家畜部門からの温室効果ガスの排出量は、

人間活動で排出される温室効果ガスの18%を占め、

自動車や飛行機、その他のあらゆる輸送手段から

排出されるすべてを合せた量よりも多い”

と言われています。

(参照:農業情報研究所、牛が環境への最大の脅威 

 

精肉されるまでの過程で大量のガスが発生しており、

それが地球温暖化に大きな影響を与えています。

 

もし、一人の人がヴィーガンになったら

一年間で二酸化炭素の排出量を1.5トンも削減することができる

と言われているほど、大きな影響を与えていると言います。

 

また、肉食を控えることは水資源の削減にも繋がります。

 

例えば、牛肉1kgを生産するのに、

約1,300Lの水資源が利用されており、

とうもろこしの500Lと比較すると

肉の生産により大きな水資源が利用されていることがわかります。

(参照:VOGUE 検証!「菜食主義が地球を救う」の5つのファクト)

 

ヴィーガンになることで

間接的な水資源の保護につながるとは考えてもいませんでした!

健康へのメリット

お肉や魚を食べないなんて健康に良くないんじゃないの?

と思っていましたが、

ヴィーガンの方が健康に良いという資料がいくつか発表されています。

 

ある調査では、

毎日肉食をする人は非肉食者(肉の摂取量が 1 週間に 1 日以 下)と比較して

虚血性心疾患の発生率が 3 倍であることがわかったといい、

心臓疾患のリスクを大幅に抑えたことが分かっています。

 

また、ヴィーガンの生活習慣を始めた年齢が低 いほど、

全死亡率およびガン死亡率が低いという結果も出ており、

ヴィーガンが健康に良いという報告が発表されています。

(参照:女子栄養大学、日本人菜食主義者における生活習慣病予防の観点から見た栄養状態 の特徴に関する研究

 

理由としては、

ヴィーガンの人の方が必然的に野菜や果物を食べる機会が

多いためなどが言われているようですが、

まだ直接的な理由はわかっていないようです。

野菜を切っている

3.私たちにとって肉や野菜は必要???

 

人間が健康に生きていくためには、

どうしても動物性の脂質やタンパク質を

摂取した方が良いように思っていましたが、

実際のところどうなんでしょう。

 

もちろん動物性の物質には、

人間に必要なプロテインや脂質、

コレステロールなどがたくさん含まれていますが、

これと同等の栄養価が植物性のものでも補えます

 

例えば、大豆やひよこ豆といった豆類、

かぼちゃの種やチアシードなどのタネ類、

野菜ではブロッコリーやほうれん草などが

非常に栄養価の高いものとして評価されています。

(森永 かんたん、わかる!プロテインの教科書

 

つまり、必ずしも動物性のものを摂取しなければならない

というわけではなく、むしろヴィーガンは

健康にいきていくための手段ともなりうるということです!

身体にいい野菜

4.まとめ

ヴィーガンというと

「お肉、お魚は食べられないのか〜」

というただそれだけのイメージでしたが、

調べてみると奥深くとても楽しかったです!

 

ヴィーガンがいい!とか、ヴィーガンになろう!とかではなく

ベジタリアンの人もヴィーガンの人もそうじゃない人も

みんなが楽しく一緒に食習慣を楽しめるような社会

が実現したら良いな〜と思いました。

 

日本ではまず、ベジタリアン?ヴィーガン?という会話さえ機会が少ないので

まずはそこから浸透したら良いなと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参照ページ:認定NPO法人 日本ベジタリアン協会 

----------------------------

 ロスゼロは、食品加工メーカーで様々な原因によって発生する

食品ロス予備軍を直接消費者や企業につなげ

食品ロス(フードロス)の削減を目指す通販サイトです。 

日本に溢れる「もったいない」を

ネット通販を通じ、より気軽に、よりポジティブに削減し、

次の笑顔へつなげる取り組みを行っています。

  また、ロスゼロはSDGs12番「つくる責任・つかう責任」を

メインとして取り組んでいます。

----------------------------