こんにちは、広報の牧です。
街にもイルミネーションが灯って
クリスマス一色の季節になってきましたね。
今日はクリスマスの裏側をのぞいてみます
いきなりですが、問題です!
ある食品リサイクル工場に1日に運び込まれる
ケーキの量がどれくらいか分かりますか?
①100~200kg
②250~350kg
③400~500kg
正解は...
③400~500kgです Σ(・□・;)
5号のケーキ(4〜6人分)を
1つ900gとすると、
440個から550個ほどの量になります。
報道されたものなのですが、
こちらで紹介された食品リサイクル工場は
処理をしたうえで、豚のエサとして再利用しているそうです。
こんなにたくさんのケーキが捨てられているなんて
思ってもみませんでした。
このような状況を受けて今年、
ファミリーマート は
2019年のクリスマスケーキを
完全予約制にしたんです!
私は2019年11月21日にNHK NEWS WEBで
報道されたのを見て、調べてみました。
ファミリーマートはクリスマスケーキ以外にも
「土用の丑」向けのうな重などで
予約販売を行っていて、
売上は2割ほど減ったものの
仕入れや廃棄の費用が減ったことで、
店舗の対象商品の利益は7割も上がったのだそうです!
(2019年11月21日のNHK WEB NEWSより。)
予約販売は、買い手にとっては
確実にその商品を手に入れられる
売り手にとっては利益をアップさせる
というメリットで
WINーWINの関係ですよね(*´▽`*)
この流れが広まったら、クリスマスに限らず
季節のイベントの食品ロスが減るのかもしれませんね。
ここまで調べてみて、
ケーキ屋さんからみたフードロス って
どんな感じなんだろう?と考え、
今回はケーキ屋さんにインタビューしてきました(*´◒`*)
今回、協力して頂いたお店は
町のケーキ屋さんとデパ地下のケーキ屋さんです。
この町のケーキ屋さんは私の地元のお店なので
協力して頂けて本当に嬉しかったです( *´艸`)
それではインタビューに移っていきます。
町のケーキ屋さん→(町)
デパ地下のケーキ屋さん→(デ)で表していきます。
Q1.
普段のケーキや焼菓子の食品ロスはどれくらいですか?
A1.
(町)ケーキの食品ロスは5%くらいで、焼き菓子はほぼないですね。
(デ)日によりますが、多い日のケーキの食品ロスは段ボール1箱分くらいです。
なるほど、なるほど _φ(・_・
Q2.
クリスマスシーズンはどれくらいのケーキが捨てられてしまいますか?
A2.
(町)クリスマスケーキの食品ロスはありません。
基本は予約で、店頭販売は販売状況を確認しながら 追加生産しているので、
食品ロスはありません。
(デ)24日の食品ロスはありません。(消費期限切れの商品がなく25日に繰り越せるため)
2018年の25日は50台のケーキが捨てられました。
なるほど...去年のクリスマスは
50台分のケーキが食品ロスになってしまったんですね。
確かに、25日を過ぎると、クリスマスケーキを買う人は
ほとんどいないですもんね。
でも、本来はまだまだ食べられるもの。
Q3.
ケーキや焼き菓子が捨てられてしまう理由や基準は何ですか?
A3.
(町)主に消費期限切れです。当店の基準で廃棄にしています。
(デ)消費期限切れや販売期限切れなどです。
「販売期限切れ」ってあまり聞いたことがない言葉ですよね。
農林水産省によれば、
「販売期限」は、消費者が購入後、賞味期限内に
適切に消費される期間を確保するために設定。とされています。
つまり、私たち消費者が賞味期限内に食べるためのルールなんです。
日本では、この賞味期限を守って販売するという商習慣である、
1/3ルールというものがあります。
これを守ると、どうしても買い手に届くまでに
まだまだ食べられる食品が捨てられてしまうんですね(/ _ ; )
ケーキのフードロス量を減らすための工夫はありますか?
A4.
(町)生産量の調節です。工場直結なので、調整が出来ます。
(デ)喫茶のある店舗に販売期限切れになった商品を渡したり、
多店舗との商品のやり取りをしています。
他にも、受注販売をしたり、期限の近づいているものを
目立つところに置くなどしています。
双方のお店の違いが持つ強みを活かして、
出来るだけロスを減らすようにしているんですね(*‘∀‘)
Q5.
消費者が食品ロスを減らすことができる行動はありますか?
A5.
(町)しいて言うならケーキの消費量を増やすことでしょうか?
(デ)多めに買わず、丁度いい量を買うこと や
保存する場所を確保することですね。
これは「買ったケーキを食べきる」
ということにつながりそうですね( ´∀`)
最後に協力して頂いたお店の方からのメッセージをご紹介します!
(町) ケーキを予約した場合はケーキは生ものですので、
予約した時間にご来店頂きたいです。
作りたての美味しい状態で食べて頂きたいです。
(デ) 店の厨房で作ったものが捨てられるとつらいし、
大量のケーキをゴミ箱に捨てるのは心が痛みます。
少しでもおいしく食べて頂きたいです。
「美味しくケーキを食べてほしい」という想いが伝わってきます。
フードロス というと、「もったいない」
というキーワードと結びつけがちですが、
作り手の方々の想いを想像したら、
買い手側の責任 も考える必要があるのではないでしょうか。
SDGsのつくる責任つかう責任とはこういうことかもしれませんね。
今回調べてみて、
消費者として
責任を持って行動する必要があるのではないか
と感じました。
具体的には、
①予約を活用して、必要な分だけ注文する。
②買ったものは責任を持って食べきる。
ということです。
クリスマスケーキを通じて
食品ロスについて
考えるきっかけになったら嬉しいです(´∀`)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
投稿者プロフィール
- 愛知県出身の大学生で経営学を専攻しています。
料理をするのが好きなので、最近はシチューやスープの作り置きをしがちです。
大阪に来て一番びっくりしたのはモーニングが愛知のモーニングと違うこと。パンとゆで卵、サラダと飲み物がスタンダードだと思ってました!
----------【監修者:文 美月】----------
株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は長風呂。
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