昨年の夏休みのこと、
愛知県の中学生からのお問い合わせで
「困っている人々を助けている会社や団体等の人の話を聞く」
という夏休みの課題でロスゼロにインタビュー依頼がありました!
ロスゼロへのインタビューを終え、
食品ロスについてまとめられたので、
本日は中学生からのレポートをご紹介させていただきます。
はじめに
日本には年間500万トンもの食品ロスがある。
これは国民1人が毎日茶碗1杯分のご飯を捨てている計算になる。
世界に目を向けると年間13億トンもの食料が捨てられていることが分かる。
しかし、発展途上国などでは食糧不足がおこっており、
8億人以上が飢餓に苦しんでいる。
しかし、国連世界食糧計画の食糧支援量420万トンよりも
日本だけで多くの食料を捨てている現状を見過ごすわけにはいかない。
食品ロスの原因
食品ロスの原因として主に食べ残し、期限切れ、
シーズン物などの売れ残りなどがある。
まずは食べ残しについて探っていく。
食べ残しの原因として少し論点はずれるが、
小学生たちがなぜ学校給食を残すのかというデータがあった。
最も多い食べ残しの理由は「嫌いなものがあるから」である。
続いて「量が多すぎるから」「給食時間が短すぎるから」と続く。
(独立行政法人日本スポーツ振興センター平成22年度の児童生徒の食事状況等調査報告書【食生活実態調査編】より)
このデータより食べ残しには好き嫌いが大きく関係していることがわかる。
次に期限切れについても考えていく。
これがおこるのは買いすぎなどが原因になる場合が多い。
買いすぎてしまうのには原因がある。
「Rakuten insite」という一般の人へのアンケートサイトが出している
「フードロスに関する調査」によると、
賞味・消費期限切れで捨ててしまうことが多い食材として
29.4パーセントもの人が「野菜・果物」と回答している。
続いて「牛乳・乳製品」と続く。
このデータから腐らせやすいものを捨ててしまっていると分かる。
このような食材は賞味・消費期限が短いので
捨ててしまうことが多いのではないかと私は考える。
最後にシーズン物の売れ残りについて考察していく。
日本には沢山のイベントがある。
例を挙げるとクリスマスや節分などでクリスマスケーキや恵方巻などが
大量に廃棄されていることが多くある。
シーズン物だけに限った話ではないが、
その商品が足りなくなってしまうことを絶対に無くすために
メーカーが多く作りすぎてしまうことがよくある。
しかし、このような考えで毎年大量の食品ロスが生まれている。
個人レベルの対策
まず家庭でできることは必要の無いものは買わないというものだ。
また、賞味期限が切れた商品を簡単に捨てないということも大切だ。
賞味期限が切れた商品は風味が少し落ちているが食べても健康上は問題ない。
また、店での食品ロスを減らすために
「手前どり」ということも推奨されている。
スーパーなどで棚の奥から商品を取ろうとする行為は
店の廃棄物が増えるだけなのでやめるべきだと思う。
このように1人1人が食品ロスを減らすということを意識して
生きていけば食品ロスを減らすこともできるだろう。
企業レベルの対策
日本の企業には「3分の1ルール」というルールがある。
「3分の1ルール」というのは
製造日から賞味期限までの期間を3分の1ずつ均等に分け、
初めの3分の1の期間までにメーカーから卸売業者に納品しなくてはならず、
その期間を過ぎると廃棄される。
最近ではこのルールが食品ロスを生みだしているとして
見直されるようになり始めている。
上の図にもある通り、今日では2分の1ルールへ移行が進められている。
社会レベルの対策
もし、万が一食品が余りそうだったり、
買いすぎてしまったりした場合はフードバンクなどを頼るのもいいと思う。
フードバンクとは、安全に食べられるのに
包装の破損や過剰在庫、印字ミスなどの理由で、
流通に出すことのできない食品を企業などから寄贈してもらい、
必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供している活動のことを言う。
そのような団体を利用することで食品ロスを減らすことができ、
しかも生活困窮者のような食料に困っている人に
食料を分け与えることのできる。
世界中で飢餓に苦しむ人が8億人いる中で
大量に食料を捨てている日本の中だけでも
そのような活動が広がっていくのはいいことだと思う。
具体的な対策
また、食品ロスという問題について取り組んでいる企業も多く存在する。
その一つの例として「ロスゼロ」という企業をあげる。
私たちはこのロスゼロにインタビューを行った。
ロスゼロはサブスクリプションという方法を使い、
食品メーカーから余った食品を買い取り
ロスゼロ不定期便として消費者のもとに届ける活動を行っている。
ロスゼロは安い値段で消費者のもとに食品をとどけているが、
ちゃんとブランドを守るようにしている。
たとえば、値段は下げずに量を増やすといったような工夫だ。
食品ロスという問題に取り組む企業として、
利益を出さなければ経営が立ち行かなくなってしまう。
利益を出していくことでこれからも社会に貢献できる活動は
続けていくことが大切だと思う。
まとめ
食品ロスはこの日本で大きな問題となっている。
そして、その問題を解決しようとしている企業や団体、そして個人1人1人。
その人たちが毎日少しずつロスを減らそうと努力を続けることで
日本いや世界での食品ロスを無くすことができると私たちは確信している。
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ロスゼロは、食品加工メーカーで様々な原因によって発生する
食品ロス予備軍を直接消費者や企業につなげ
食品ロス(フードロス)の削減を目指す通販サイトです。
日本に溢れる「もったいない」を
ネット通販を通じ、より気軽に、よりポジティブに削減し、
次の笑顔へつなげる取り組みを行っています。
また、ロスゼロはSDGs12番「つくる責任・つかう責任」を
メインとして取り組んでいます。
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投稿者プロフィール



- 関西学院大学総合政策学部卒業。
カンボジアの現地企業にて、ゼロウェイスト関連の仕事に従事したのち、ロスゼロの広報担当として社内のことやSDGsについて発信しています。
趣味は犬と戯れること。
----------【監修者:文 美月】----------
株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は長風呂。
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