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簡単手作り「へちまたわし」でプラスチックを削減!

公開日: 更新日:2023.12.22
簡単手作り「へちまたわし」でプラスチックを削減!

 

こんにちは!学生インターンの西村です。

みなさん、へちまたわしを使ったことはありますか?

なんとなーく、泡が立ちにくそうだし、汚れ落ちが悪そうだし、

そもそもへちま持ってないしな〜、と多くの方は思っているのではないでしょうか。

私も以前は、へちまたわしに対してそういったイメージを抱いていました。

し・か・し!

ある時、知り合いから貰ったへちまたわしを、

まあ貰ったからには一回ぐらい、となんとなく使ってみたところ…

なにこれめっちゃ油汚れ落ちるんですけど!!!

目からウロコでした…!

 

目から鱗が落ちているイラスト

 

自然素材100%で、環境に優しいのはもちろんですが、

その使いやすさからぜひともお勧めしたい道具、へちまたわしです!

 

へちまたわしのメリット

 

プラスチックフリーでマイクロプラスチックを出さない!

通常のスポンジは、使用している間に微小な

プラスチック片(マイクロプラスチック)となり、

排水溝から下水を通り、環境中に出て行きます。

このようなマイクロプラスチックは、自然界で分解されずに土壌や水、

そして生き物の体内に蓄積し悪影響を与えるとされています。

一方のへちまたわしは、植物素材100%。速やかに分解され、

環境を汚染することはありません

 

油汚れが落ちやすい!

これは是非使って体感していただきたいです。多少の油汚れであれば、

洗剤を使わなくてもキュッキュと鳴るくらいになります。

 

長持ち!

植物なので使用するごとにヘタってはいきますが、

数ヶ月単位で使用可能です。下の写真は、

我が家で4ヶ月ほど毎日お皿を洗っているへちまたわしと

今回新しく作ったへちまたわしを並べたものです。

多少黒ずんで潰れてきていますが、まだまだ使用可能です。

 

へちまたわしの使用前使用後

 

へちまたわしの作り方

へちまたわしの作り方は大きく分けて

  • ひたすら乾燥させて皮をむく
  • 水につけて実を腐らせる
  • 鍋で煮て実を取る

の3つの方法があるそうです。

私は、①の方法を選びました

完全に乾燥するまで、約1ヶ月と時間がかかりますが、

ほったらかしておくだけなら楽チンだと思ったからです。

面倒くさがりにはもってこいです。

また、この方法だと、次に植えるときのために

生きた種を取っておくこともできます。

 

へちまたわしの材料

 

材料:へちま

方法:①茶色くカラカラになるまで放っておく

   ②皮をぺりぺり剥がす

おお、超簡単。

これはやるしかない。

 

へちまがなっている

 

乾燥させて作るへちまたわし

 

まずご近所に分けていただいて、へちまを一本手に入れました。

緑色で十分成熟して硬くなったものです。

 

それを自転車の前かごに入れ帰宅。

(多分これが原因でのちに大変なことになるが、この時はまだ知らない)

 

風通しの良いベランダに放置。そのまま忘れて1ヶ月経過。

〜1ヶ月後〜

乾いたへちま

 

いい感じにカラッカラになりました!

振ると中で種がカラカラと鳴り、堅い壁などに当てるとコンコン軽い音がします。

あとは皮をむいていくだけ〜♪とワクワクしながらむいていくと…

皮をむいたへちま

 

「ん?なんか思ってたよりも上の方がモロモロするけど、こんな感じなのかな…?」

「え、茶色くない?調べて出てきた写真もっと白かったけどな〜?」

ちょっと違和感を覚えつつ、さらにむいていくと

カビが生えているへちま

 

んと真っ黒…!!

…カビが生えてしまっていたんですね。

そして極め付けは、ゴキブリの赤ちゃんがこんにちは!!!

しかも一匹また一匹と、どんどこ出てくる!!!

もう、ショックでほとんど放心状態でした…。

なんとかへちまをゴミ袋に入れ、片付けました。

その日1日ずっとブルーな気持ちを引きずってしまうくらい、ショッキングな出来事でした。

ショック

 

大失敗の原因

 

失敗の原因として、思い当たるのはへちまについた傷です。

自転車の前かごにそのまま入れられたへちまには、

少々傷が入り、一部の傷は表皮だけではなく内部にまで到達していたようです。

それほど目立たない傷だったためそのまま乾燥させたのですが、

きっとその傷から、虫やカビが中に入ったのでしょう。

 

危険

 

声を大にしてお伝えしたい注意点です。

乾燥させる方法でへちまたわしを作る時は無傷で綺麗なへちまを使ってください!

 

カビへちまの再生

 

さて、1日経ってショックから回復してきた私は、

なんとかあのカビカビへちまを復活させられないか

挑戦してみることにしました。

 

 

まず煮沸消毒。

 

へちまの煮沸消毒

 

ついでに繊維の間に残っていた身のカスも取り除きます。

結構カスが出てきます。

10分ほどしっかり煮沸し、カビなどは殺菌できたはずですが、色は抜けません。

 

次は漂白。

 

漂白剤

 

ちなみに使用したのは、環境に優しい酸素系漂白剤です。

白い粉にお湯を加えると泡が出てくるので、そこにへちまをつけます。

蓋をして一晩放置。

〜翌朝〜

なんということでしょう!

色が綺麗に抜けている!!!へちまたわしの色になっている!!!

 

色が抜けいているへちま

 

洗濯バサミに挟んで干して、完成です!

干しているへちま

 

普通のへちまたわしと比べても、なんら遜色ありません。

とはいえ、カビや虫が付いていたへちまたわしを使いたくないと

いう人は多いでしょう。

頑張ってここまでして再生させる必要もないとは思います。

でも失敗しても、このようなリカバリーも効きますよ、

という参考にしてください。

私は一度綺麗になったものは特に抵抗なく使えるので、

このまま皿洗い用に使おうと思っています。

 

まとめ

 

乾燥させて作る方法は、とっても簡単!干して皮をむくだけ!

ただし、必ず無傷のへちまを使いましょう!

茹でる方法であれば、多少の手間はありますが、

私と同じ失敗をすることなく、1日で、へちまたわしを作ることができます。

 

今回の記事でちょっと嫌だな、思ってしまった方へ。

ちゃんと気をつけて作れば本来失敗することはないと思いますし、

自分で作るのは楽しいので、ぜひぜひ怖がらずにチャレンジして欲しいです!

 

へちまたわし

 

そして、へちまたわしは本当に使い勝手がいいです!

これはぜひ体感してもらいたいです!

エコや環境にいいことは、便利さや快適さと引き換えだ

と思い込んでいませんか?

そういう側面も多少あるにはあるでしょうが、

ことへちまたわしに関しては、当てはまりません。

それどころか、普通のスポンジより断然使いやすいです!オススメです!

 

もし自分でへちまを育ててグリーンカーテンを作れば、

エアコン代も節約できて、温室効果ガスも減らせて、

マイクロプラスチックを排出せず、原材料としての化石燃料も使わず、

工場も稼動させず、運送もない。その上、長持ちで汚れが落ちやすく、

自然に分解される。

 

へちまたわし、結構すごくないですか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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