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農家さんのフードロス対策

公開日: 更新日:2023.12.22
農家さんのフードロス対策

    

こんにちは!

同志社大学グローバル・コミュニケーション学部でフードロス削減に向けて活動しているFood Linksです!

 

 

Food Links

 

 

前回のブログでは、「実際に試せる食品ロス削減レシピ!」について紹介しましたが、今回は実際に農家さんを訪問して知った農家さんの食品ロス対策について皆様にシェアしたいと思います。

 

 

 

うつみ農園

今回私たちは京都の山科にある、うつみ農園さんへ訪問させていただきました。

この農園では様々なフードロス対策がされています。今回は、生産者の方がどのように工夫して

食品ロスを削減しているのかについて紹介していきたいと思います。

 

まずは、収穫された野菜がどのように仕分けされていくのかについてです。

収穫されたきゅうりやナスは人の手でサイズとA,B,C品に仕分けられます。

それぞれ卸される場所が異なり、よく耳にする、規格外野菜などはこの作業で生まれます。

 

 

規格外のナス

規格外のきゅうり

 

それではうつみ農園さんのフードロス対策について、写真と共に紹介していきます。

 

 

自販機での野菜販売

野菜自販機

 

 

農園で採れた野菜を農園前に設置された自販機で販売することで、スーパーで売るよりも安く、必要なものを必要としている方に届けることができます。

 

 

6次産業化

トマトカレーペースト

 

ナスのキーマカレー

ナスのタプナード

 

うつみ農園さんでは、6次産業化商品として、缶詰を売られています。

 

※6次産業化とは:

第1次産業である農業などの従事者の方が、

自身の生産物を第2次産業の分野である食品加工を行って、

第3次産業の流通や販売までを手がけることです。

6次産業化には、様々な点でメリットがあります。

 

 

販売シールを貼る位置

スーパーで売られる野菜の食品ロス対策として、

うつみ農園さんではスーパーなどで

野菜に貼られている販売シールの貼る位置を工夫されています。

例えば、シールをの方に貼る時は、

野菜が並べられた時に消費者の方が

前から商品を取っていくことが想定されています。

その逆で、の方に貼る時は後ろから商品を取ることが想定されています。

 

 

お米のロス対策

うつみ農園さんでは、野菜以外にもお米を栽培されています。

お米は一般的に何十キロと言う単位で売られており、

一人暮らしの方や、お米離れが進む現代では消費しづらい

と言う背景がありました。

そこで、お米のロス削減として、

少量のパックでの販売を予定されています。

 

 

少量多品目栽培

近年、一つの品目を中心に生産する専門農家が増えてきています。

専門農家では、大量生産が行われている場合が多く、

1日に大量の規格外野菜などが出る場合、

人の手だけでは処理が出来ず、

そのまま捨てられてしまうことが多いそうです。

うつみ農園さんでは、少量多品目栽培

年60種類を育てることで廃棄があまり出ない工夫をされています。

 

 

ここまで、うつみ農園さんがフードロス削減に向け

実際行われている取り組みについて紹介してきました。

 

ここで、世の中で取り組まれている食品ロス削減の対策について紹介します。

 

 

フードロス専門スーパー

上記で言及した、専門農家さんなどで

大量に廃棄されてしまう野菜を安定して納品でき、

適性価格で売ることで

売り手そして買い手両方に利益が発生するスーパーです。

しかしながら、実際こうしたスーパーはいくつかできていますが、

経営が難しいそうです。

その理由として、

消費者の規格外野菜に対するイメージの悪さが挙げられます。

消費者にとって野菜は見た目も重視されていて、

スーパーへのファンがつきにくいのです。

 

この問題点への解決策として、

私たち消費者一人一人が規格外野菜の安全性や、味を正しく理解し、

生活の中で規格外野菜の購入も視野に入れることで、

安定して規格外野菜を消費する循環ができると考えます。

また、人の手だけでは処理し切れず廃棄されてしまう野菜についても、

スマート農業が発達しロボットやAIが仕分け選別、袋詰めなどを行い、

卸しをできるようになれば手間がかなり省けて、

これまで無視されてきた規格外野菜なども販売できるようになり、

更にロスが削減できるのではと今回訪問して思いました。

 

 

感じたこと

私たち一人一人が規格外野菜への意識を変えていくことが

フードロス削減へ一歩ずつ進んでいけると感じました。

世の中の方々に少しでも現状を知っていただき、

考えていただくきっかけを作るため、

私たちフードリンクスも一つずつ活動を進めていきたいです。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

 

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