畜産を知ろう!①畜産って何?畜産の概要とSDGsとの関わり



 

こんにちは!

学生インターンの西村です。

今回から4回シリーズで畜産についての記事をお届けしようと思います。

 

 

肉や卵や牛乳はどうやって作られる?

 

今の世の中はとても便利で、

スーパーに行けば必要な食材は野菜から肉から魚まで、

何でも手に入りますよね。

その反面、食べ物が生産され食卓に上るまでの過程は見えにくくなっています。

その結果、目の前の食べ物が、

どこで、どのように作られて今ここにあるのか、

食の現実味」とでもいうものが薄れてしまっているように感じます。

 

 

特に畜産は、リアリティが最も薄い部分ではないでしょうか。

家庭菜園や釣りが趣味の人はいても、

家族やご近所が牛を飼っているという人は少ないからです。

 

そこで私は、皆さんに畜産の世界について紹介したいと思いました。

 

当たり前のことですが、

牛乳や肉や卵は、それがそのまま作られているのではありません。

農家の方が牛や豚や鶏を飼い育て、

そういった畜産物を生産しているのです。

生き物ですから、エサも食べれば糞もします。リアルです。

また、畜産は環境問題とも深い関わりがあります。

 

JA新いわて

 

畜産の世界について紹介した当シリーズを通して、

1 肉や卵などの畜産物がどのように生産されているか

2 日々の食卓は独立で存在するのではなく、環境や社会と深く結びついている

ということを知ってほしいです。

 

ということで、畜産を知ろう!シリーズ、

第一回は「畜産って何?畜産の概要とSDGsとの関わり」です。

 

家畜ってどんな動物?

 

畜産は、家畜を飼育し、肉や卵や乳などを利用する産業です。

 

家畜とは、人間の管理のもとで繁殖可能で、

目的の性質(肉質がいい、子供をたくさん産むなど)

得るために何代もかけて選抜・育種を受け、

野生種からは遺伝的に変化した動物のことです。

 

 

伴侶動物であるイヌやネコ、

実験動物であるマウスやラットも広義の家畜に入りますが、

一般的に家畜というときは、

ウシ、ブタ、ニワトリなどの農用動物を指します。

 

歴史的には、約9000年前にヤギと羊が、

続いて牛が中東や西アジアで家畜化されたと言われています。

ブタは8000年前頃にトルコや中国で、

ニワトリは10000−8000年前に東南アジアで飼育されるようになった

と言われています。

 

かなり昔から、人は動物を飼育し、その恩恵にあずかってきたのですね。

 

畜産とSDGsの深いつながり

 

畜産は様々な分野と関わりあっている分野であり、

SDGsの達成に大きく影響を与えます。

 

 

 

家畜の健康は人の健康にも関係します。

畜産分野での不適切な抗菌薬の使用は、薬剤耐性菌を生み出します。

薬剤耐性菌が原因で亡くなる人は現在は70万人ほどですが

2050年までに1000万人に達すると言われています。

また、インフルエンザや日本脳炎など、

家畜と人間の両方が感染する人獣共通感染症もあります。

 

 

 

地球全体で使用される水のうち約70%は農業に使用されます。

そして、農業用水の約30%は畜産分野で使われています。

また、畜産分野からの排水は、適切に処理されなければ、

飲み水や周囲の環境、海の生態系に悪影響を与えます。

 

 

 

家畜の排泄物や消化管内発酵からは温室効果ガスが発生します。

その量は、人間の活動により発生する温室効果ガス全体の約5%。

また、家畜飼料の生産や、畜産物の加工まで含めた

サプライチェーン全体で排出される温室効果ガスは、

全体の14.5%をしめると推計されています。

 

 

 

地球の陸地のうち、約25%が家畜の放牧地として利用されています。

適切な管理がなければ、

森林開発や過放牧により貴重な生態系が失われたり、

土地がやせ細ってしまう恐れがあります。

 

その他にも、畜産とはつまり食料の話であり経済の話ですから、

直接または間接的に貧困、飢餓、教育や平和とも深く結びついています。

 

〈参考資料〉

FAO. 2018. World Livestock: Transforming the livestock sector through the Sustainable Development Goals. Rome. 222 pp. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO.

 

持続可能な畜産を模索する

 

先に述べたように、畜産が様々な課題を抱えた産業であることは事実です。

畜産が、生産者も消費者も含めて、

数え切れないほどたくさんの人の生活を支えているのも事実です。

大事なのは、畜産が抱える種々の課題について考え、

一つ一つ改善に向けて取り組むことで、

環境に優しく社会に優しい持続可能な畜産を目指すことだと思います。

 

今回は、畜産の歴史から世界の家畜、

畜産と環境問題のつながりについてお話ししました。

トレーに乗ったお肉やパックに入った牛乳の裏に、

それだけの世界が広がっていることを想像してみましょう。

日々の食卓は思いのほか、たくさんの人や物と関係しているんですよ。

 

次回以降は、特に国内の畜産に焦点を当ててお話ししたいと思います。

次回は「国産牛のエサはどこ産?

家畜飼料と食料自給率やフードウェイストとのつながり」をお届けします。

 

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