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学生目線で見た子ども食堂の課題と現状

公開日: 更新日:2023.06.28
学生目線で見た子ども食堂の課題と現状

 

初めまして、こんにちは!

同志社大学グローバル・コミュニケーション学部でフードロス削減に向けて活動しているFood Linksです!

これから全6回に渡ってテーマに沿って私たちの活動をシェアしていきたいと思います。

 

Food Linksとは?

フードロスを減らそう!

〜MOTTAINAIの発信で子どもたちを笑顔に〜

 

というスローガンのもと、私たちは

生産者さんと規格外野菜を使った商品開発

食品ロス削減に向けて子どもたちへの食育

という2つの軸に沿って活動しています。

 

第一回目となる今回は、

私たちがボランティアで滋賀(石山)、京都(嵐山)、大阪(東三国)

3つの子ども食堂に訪れ、

そこで感じた現状や課題について書きたいと思います。

 

まず、子ども食堂に訪れることになった経緯について少しお話ししたいと思います。

フードロスのプロジェクトのテーマとして子どもたちを笑顔にしたいという思いがあり、食を通して子どもと直接繋がれる場として子ども食堂が候補に上がり、私たちはまず子ども食堂の生の現場を知るためボランティアに行きました。

 

ここから、実際に訪れた3つの子ども食堂の特徴について紹介したいと思います。

(新型コロナウイルスの影響もあり、形態が変わっているところもあります。)

 

 

[京都]嵐山子ども食堂

頻度は月に一度の開催で、現在はお弁当での提供をされています。

お弁当は、子ども用で百円、大人用で300円です。

規模として、120食から最大で160食程が提供されるそうです。

お弁当を購入された方には、生活必需品を一緒に渡されていました

私たちが訪れた日は、コンビニや京都市からの寄付品もありました。

 

たくさんのお弁当を詰めている

タオルを手渡している

段ボールに入ったレインコートなど

 

 

[大阪]東三国子ども食堂

頻度は月に一度の開催で、お弁当での提供をされています。

食材の手配については費用の9割が助成金で賄われており、

食材の寄付は4分の1程度だそうです。

規模は開催日により、多い時は50人程、少ない時は5人程度だということです。

 

タッパーに入ったお弁当

 

 

[滋賀]晴嵐 みんなの食堂

頻度は月に一度の開催で、食事はその場での提供でした。

新型コロナウイルス対策として、同じ方向を向き、

黙食での食事がされていました。

参加する中で、地域の子供のコミュニティづくりが中心だと感じました。

食材などは寄付というよりかは購入でほぼ賄っておられました。

 

 

感じたこと

大学でのプロジェクトを始める際に、農家さんから出る規格外野菜を子ども食堂に寄付するルートを作ることでフードロスと子どもという観点から食品ロス削減につなげることができると想定し、活動を始めました。

 

しかしながら、実際に子ども食堂に訪れると、もちろん「食」は大事ではあるけれども、それ以上に「食」を通した地域の人々のつながりあいという側面がとても大きくあり、例えば個人宅ではなく公共施設で開催されるなど、誰でも気軽に来ることのできる工夫もされていました。

子ども食堂で提供される食事の食材も、寄付がほとんどであるのかと想定していましたが、大半は助成金で賄われていました。

 

活動を始めた当初、私たちが想定していたフードロスと子ども食堂の直接的なつながりはありませんでしたが、農家さんで規格外野菜が出ているのは事実である為、現在はその規格外野菜の新たな使い道として、カフェのメニューに野菜を組み込んでもらうことや商工会議所と企業様と連携して商品開発ができないか考えており、チームで活動を進めています。

 

今回、子ども食堂さんに訪れ、「食」と「人の想い」が通じ合うことの強さに触れました。

私たちもこれから活動を進めていく中でこの思いを大事にしていきたいです。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

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